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創作物語 ThunderForce forever

第22話 アクエリア攻略戦前夜(中編) - 希望の芽生え -

 広大で星の海である宇宙空間を、目的地へ向けて航行することは、大変困難なことである。
 銀河歴703年、オーン帝国との戦い以前に、銀河連邦は、他恒星系への航路を2つ発見する。レオ恒星系とオーン恒星系をつなぐプラズマライン航路と、ライト恒星系へ繋ぐクラウン航路である。それぞれの航路は、安全かつ長期的な航海が可能になるよう、定められている。
 当時、CLAW粒子及びケルベロス・システムによる亜空間航行は存在しておらず、レオ恒星系は、エネルギー資源問題が浮上していた。資源の有限性について、多くの指摘を受けながら、銀河連邦は、問題解決の糸口を発見できないでいた。むなしく時間が過ぎ去る中、他恒星系に希望を見いだすことになる。
 このとき、彼等の選んだ道は、プラズマラインであったわけだが、ライト恒星系への道を取ったならば、悲劇的な歴史は避けられたかもしれない。

 静かな航海を続けているマサヤ達は、オーン恒星系とライト恒星系を結ぶ航行中であった。ここは、CLAW粒子、その波共に安定した航路が多数存在しているため、特に定られることはなかった。しかし、GUARDIANSの監視網を突破するため、CLAW粒子を乱すこと許されなかった。さらに、彼等は惑星ハーデスの軌道から、小惑星地帯プラズマラインを通過し、複雑な航路を経由しているため、絶えず、位置を照らし合わせる必要もあった。
 バフラヴィッシュは、各員交代制で、この監視を行っていた。

 「…前方視界、後方視界、良好。CLAW値正常。予定ポイントまで、残り約518999秒。こちらマサヤ、定期観測は以上です。これよりSyrinx着艦します。」
 「ブリッジ了解した。ゲートオープン。」

 定時調査のL.E.O、Syrinxが着艦し、作業員がコックピットに集まる。

 「どうだ?見えたか!?。」
 「アクエリアは確認できたと思いますが…、モニタで見たでしょう?。」

 声をかけた全員が、大きなため息をついた。

 「違うよ、お前が肉眼で見たかってこと。」

 マサヤは笑うと席を立ち、出口に向かって浮いた。
 L.E.Oを整備する音、船自体を整備する音、雑音が響き渡り、マサヤへのブーイングは掠れていった。
 マサヤは、頬をゆるめていた。瞳に映った確かな映像が、興奮させていた。

 「マサヤ!。今夜勝負だ。今度は負けてやらないからな。」

 彼の右手後方で、怒鳴る声が聞こえた。

 「ブライ中尉、そんなこと言ってるから、負けるんですよ。手加減しませんよ。」

 マサヤは手振りで、相手にしないと笑った。ブライは、もう一度怒鳴りたかったようだが、マサヤの動きを目で追いながら、自分のL.E.Oに乗り込むのだった。
 スタッフの一人が洗浄用オイルを機体にかけ、鼻にかけるような声でマサヤを歌うと、周りは、ひとときの彼への配慮を忘れようとしていた。

 「…あ、マサヤさん。ロイ大尉と艦長がブリッジで…。」

 マサヤが、エアロックからのびる通路に手をやり、自分の体を引き寄せようとしたときだった。開閉を終えた音と共に、扉に背を当てたエレンが、目前にいた。
 間が悪かったのか、マサヤは謝ると同時に彼女に声をかけた。

 「そうだ、…えっとあの続きなんだけど。いつがいい?。」
 「あ、今夜はだめ…。ごめんなさいん。私も興味はあるんだけど…。」

 物理的反動で徐々に離れるマサヤに近寄り、小声で話す。少し困ったような顔をして、肩をすくめた。

 「…ん…。なるべく早くしよう、作戦が始まったら時間がなくなるし。」
 「…うん。」

 マサヤもつられて、小声で答えた。彼女の返事を聞くと、扉は再び開いた。
 バフラヴィッシュが、惑星アクエリアに到着した暁には、S.O.Lの作戦が、再び大きく動き出す。その準備に追われながら彼は、密かに戦闘シミレーションを行う彼女が気になっていた。
 先日の戦闘後も、彼は冷えた体のまま、格納庫にやってきていた。

 戦闘後、各L.E.Oの整備が終了し、格納庫は、ひとときの休息。静けさの中、マサヤはエアロックの通路に肘をついてL.E.Oを眺めた。

 「大尉は、ロイと言う人は戦いの中でしか生きられなかった、って言っていた…、僕もまだ、戦いに引き込まれているんだろうか…。今回の戦い、よくなかったよな…俺。」

 独り言をそう呟くと、目下の白い2機を見つめた。どちらも似た形だったが、そこに秘められた思いは戦場の辛さを和らげる一方、破壊と恐怖を放っていた。戦うことで自分の存在を理解し、してもらえる。このL.E.Oの存在によく似た自分を、自分が一番理解していた。

 「…戦わないでいいならいいのさ…だけどさ、僕にはそれしかできないんだ。」

 ぼんやりと光る機体に目を向けていた。
 マサヤは、若さがそれを表現していたのかのか、自分を制御しきれていなかった。戦うことの理由を見つけては否定し、そして気づくとまわりの調和が犠牲になっていった。人と理解し合うことがないためか、無力であると感じる自分の理不尽さに押し戻されていく。
 彼は、通路越しにSyrinxをいじるエレンの姿を見つけた。整備書を片手に、コックピットから数本のケールブルを取り出し、格納庫奥へ引っ張っていってある。彼は、この間の喧嘩を少し思い出し、冷静になって彼女の後を、追うことにした。
 格納庫奥では、モニタの光りで満ちていた。ケーブルもそこまで伸びている。彼女が操作しているのか、キーボードを叩く音が静かに響く。まぶしさ故に、目を細めてモニタを見るが、慣れずに何も見えない。
 彼は、一歩前に出たそのとき、足にあったケーブルが引っかかり、小さなモニタが音と共に消えた。
 エレンは驚き振り返ると、マサヤが額に手をかざしながら部屋に入るのが見えた。

 「あ、ごめん…邪魔するつもりは無かったんだけど…。」

 マサヤは、抜けたケーブルを取ろうとしたとき、大きくクシャミをする。汗で身体が冷えきっていたのだ。
 少し背筋を振るわせると、エレンにケーブルを渡す。彼女もまた、前回のことを思い出したのだろうか、何も言わずでそれを受け取った、そして、微笑みながら言った。

 「寒いですよね、ここ。」

 彼女は、いつもの作業着の他、厚手の服を羽織っていた。それに引き換え、マサヤは、アンダーシャツ一枚だった。彼は、両手を組むように少し前屈みになり、肩を寄せた。二人は、笑うしかなかった。

 「これ、Syrinxのマニュアル?。」
 「うん…、整備マニュアルとは違う、設計書でもない…多分、構想段階の先生が書いたコンセプトだと思う。私も見るの初めて…。」

 真剣な目でモニタを見つめる二人。様々な事柄が、くっきりと赤い文字で書かれていた。機体コンセプト、機体操作に関する運動性能、基本性能と武装、殺傷能力について…、しかし、それぞれの細かい説明は、多ページに渡る設計書に記載されてあり、そこを理解することは、二人の知識では難しすぎた。

 「各部を司る部品単位のメンテナンスでは、こういった連続の動作は理解しづらいん。私は、専門外。」

 エレンは、独り言のように愚痴をこぼしながら、各ページを真剣に見つめていた。それにつられながら、マサヤもページをめくった。

 「それに、もともと私はテストパイロットよ。」

 そのとき、マサヤは、何となく彼女の心に触れた気がした。目をこらえながら、もう一度モニタに顔を向ける。そして、彼女の横顔に視線を移した。少し不機嫌そうな表情だったが、どこか落ち着くものがあった。

 「これを理解すれば、もう少しあれを使いこなせるかもしれないな。」
 「あ、ひどい!、私がしたかったのに…。」

 声を尻つぼみにさせながら、がっかりした様子で彼女はうつむき始めた。咄嗟に謝るマサヤだったが、のどの奥に詰まっていた言葉が零れた。

 「…うまく言えないけど…、あのとき、君にはじめて遭ったとき、撃たれた方がよかったのかもしれない…。」

 エレンはうつむいた眼差しが少し開き、困惑した表情で横顔を背けた。マサヤも自問自答するように後悔し、言葉をごまかした。
 気まずい空気の中、彼の捲っていた資料が机から音を立てて落ちた。二人は我に帰るように落ちた資料を戻し始める。エレンは片付けながら先の戦闘後を思い出し、彼を見上げた。彼はあの時の表情のままだった。そして、彼女の手が止まると、マサヤも彼女の視線に気づく。

 「あ…、あのさ、俺も、手伝いたい。もっと知りたいんだ…。」

 急に変貌した彼の真剣な表情に、エレンは思わず笑い出すのだった。

 二人は、それぞれ個別の端末を抱え、キーを叩き始めた。それぞれがわかる範囲で、メモを取り、実データと照らし合わせた。時には、マサヤがU.P-Sを起動させ、自分でシミレーションを行った。

 「…ヤツルギさん、そこのケーブルを右の、えーと…。」
 「okです、動かしてん。それと、エレンでいいですよ。」

 解釈が間違っているのか、自分達の操作が間違っているのか、二人は悩みながら、Syrinxを操作した。
 赤く目立つ文字に、マサヤはふと先日を思い出す。

 「先生…、キャロル先生っていうんだったっけ……。どこかで…。」

 エレンは彼の顔を不思議そうに見ていた。
 バフラヴィッシュの休息時間はとても短い。格納庫に人が来る時間が近づいてきた。二人は、片付けを済ますと、このことを二人の秘密にした。
 マサヤは近くの毛布をかぶり、コーヒーをすすった。湯煙が彼等を照らす小さなライトまぎれ、揺らいで行く。彼はカップの飲み口から、上目でエレンを覗くと、彼女の満足した表情が伺えた。

 「じゃぁ、このデータは元々なかったものなんだ。」
 「今日もらったんです。お礼にって、セネスさんって方から。知ってます?。セネスさんって、先生に続いて…。」
 「うん、知ってる。大尉もよく知っているみたいだったよ。あの、Syrinxに似た機体のパイロットでしょ?。」

 小さな光の中、二人で飲んだコーヒーは、身体を程よく温めてくれた。
 エレンが最後に端末の入力データを移し替えているときだった。マサヤは、狭い部屋に腰を下ろし暖かい端末を抱えながら、寝息を立てていた。

 「…風邪引いちゃうよ。」

 もう一枚重ねられた毛布を、マサヤは、気づくことは無かった。

 マサヤがブリッジに入ると、ロイと艦長が、通信モニタを見上げ、何やら討論をしていた。モニタに映っているとは言えないほど、伝送遅延だらけの映像だったが、その人物は、ロイや艦長より立場が上ということだけは、理解できた。戦場に出ている人物とは明らかに違う、服装と印象を放っている。
 何か大きな声が、そこから聞こえたと思うと、艦長の低い声が答えた。

 「オルグさん、その変更は無理ですよ。我々は現在、アクエリアでの集合地点に一刻も早い到着を念頭に置いております。」
 「そうは言うが、アクエリアがここにきて交渉を持ちかけてきたのだからな。我々もそれに応じなければなるまい!。」

 オルグと呼ばれたこの男は、すかさず反論してきた。反論されたことが腹立たしかったのか、しばらく彼の愚痴が始まった。いや、説教と言うべきだろうか。その話に、さすがのロイもあきれ果てて、口を挟んだ。

 「我々も、むやみに戦闘を行いたくはありません、この件については、了承致します。」
 「当然だ、ハミエル准将と大尉に出てもらいたい。それと、GUARDIANSの捕虜がいただろう?、彼も連れてきなさい。以上だ。」

 艦長が呼び止めようとしたが、通信はそこまでだった。モニタもブリッジも、いつもの静けさだけが残った。
 もたれかかった席からため息をついたロイは、艦長に愚痴をこぼす。

 「作戦外行動とはいえ、出資者は何をお考えなのだか。」
 「准将の護衛はともかく、マサヤの同行はなんでだ?。」
 「おそらく、身柄を受け渡すのだろう。」
 「おいおい…。」

 マサヤは、自分の話が、知らぬ間に進んでいるようで、いても立ってもいられなかった。会話を割って出た。

 「どういうことですか?!。」
 「マサヤ…。」

 ロイは、冷静にマサヤに話の流れを語った。マサヤは、S.O.Lという団体が利潤を必要とした民間団体であること知らされた。
 S.O.Lは、ロイ達の行っている大胆な作戦を軸に、各地でGUARDIANS抵抗運動を行っている。その作戦部隊に必要な物資を援助する投資家達が存在し、彼等の活動が、S.O.Lを支えていると言っても過言ではなかった。その投資家達の中に、先ほどのオルグ・フォルスマンという名も上がった。彼は投資家達の筆頭だったのだ。
 マサヤの気持ちは、少し複雑であった。戦いといえども、無限に資源は存在しない。自分たちの今日の食事もどこからか調達されてきた物である。だが、それは、どこかで得た余剰であり、それを生み出しているのが、また自分達の戦いであるのだ。この奇妙な循環に、マサヤは、違和感を感じずにはいられなかった。
 ハミエル准将が、ブリッジに現れ、マサヤに声をかけた。

 「気にするな、マサヤ君。君は、自分の意志による戦いを始めた。自分を信じろ。理由はどうあれ、誰もがそれぞれのわけをもち、己の戦いに挑んでいるんだ。自分を歴史に刻んでいるのだよ。アクエリアではどうなるかわからないが、これだけはしっかりしていてほしい。皆願いは一緒だ。」

 マサヤは少しうつろだったが、微笑み返す。
 言葉の重みと意味が彼に、どれだけ伝わったはわからない。でも、ハミエルは、自分達がここに生きていることを強く感じさせようとしていた。そして、次の困難を乗り越えるための活力を、見出そうとしていた。
 ロイは何も言わなかった。無言で宇宙を見つめている。
 マサヤは、気恥ずかしかったのか、少しごまかすようにロイに声をかけた。

 「クズハ大尉。いよいよですね。」
 「ああ…。」

 ロイは、惑星アクエリア到着を歓迎していなかった。

 「そうだな。いよいよだ。しかし、期待と裏腹に、我々は歓迎されないだろうな。それに今更の交渉とは、困ったものだ。」

 艦長も刺のある台詞をはいた。もちろん、このことはマサヤを含む、すべてのクルーが承知していることだった。喜びは偽善でしかないこともわかっていた。

 「招かれざる客ということですか…。本来の作戦。でも、僕はこれで良かったと思っています。それに、…アクエリアとは話し合いで解決できそうじゃないですか。」
 「そうだとよいのがな…。」

 ロイも最後は、大人げなく愚痴をこぼした。
 3人は、モニタに映る惑星アクエリアを見つめた。映像は、望遠レンズと解析に元ずくリアルなものだったが、少し色が擦れ、実感するには、まだ小さかった。
 惑星アクエリアへ向かう一行は、本来ここへは到着する予定はなかった。敵の目をくらませる大切な囮だった。しかし、生きて作戦を完了し、勝利を収めた。この流れは、マサヤの決断によるものだったが、彼自身気づいてはいない。
 これからの未来への歩みは、着実に刻み始めている。

 「艦長、CLAW波形に敵映をキャッチ。急速接近中です!。数は3つ。L.E.Oのみです。」
 「まさかな…索敵班、何をしていた!!。第一種戦闘配備だ、敵を艦ぎりぎりまで引き付けてのL.E.O戦を行う。各砲座準備急げ!。」

 艦内に警報が鳴り響き、マサヤ達パイロットは、ブリーフィングルームへと急ぐ。ふと、マサヤとロイに、見知らぬ女性が付き添った。ロイは、笑ってなにやら言葉を交わしていた。

 「マサヤだったね、よろしく。もう坊やとは呼べないね。」

 彼女はそういうと、マサヤは、照れるようにハーデスで会った彼女を思い出した。
 パイロット達が、パイロットスーツに身を包み始めたとき、ロイは、マサヤにつぶやいた。

 「…私は君に、アクエリア降下部隊に加わってほしいと考えてね。」

 マサヤも急いで着替えながら、その声を聞いた。そして、返事をしたが、事の重大さを理解していなかった。

 「作戦は、艦隊防衛、アクエリア降下部隊とその揺動部隊。そして、攻撃部隊。これが主だ。私が提案する作戦では、L.E.Oの役割は大きい。君は艦隊防衛をしつつ、Syrinxの機敏性を利用して降下部隊と合流してほしい。」

 具体的な話が出たとき、マサヤは着替えが止まった。ロイは着替えを澄ませ、先に行く合図を送った。
 アクエリア降下部隊は、ケルベロスを支配するコントロールパネル奪取部隊であり、地上での戦闘が繰り広げられることになる。アクエリアの民間人との接触も逃れることは不可能であり、マサヤにとっては、最悪の戦場となるだろう。ましては、部隊行動ではなく、単独での作戦を強いられる可能性も出てくる。

 「…わかりました大尉。奪取後のアクエリア大気圏離脱は、僕がやります。」

 マサヤも着替えを澄ませ、通路に出たところで、ロイに言葉を返した。ロイは、軽く合図を送ると、Rynexに流れた。マサヤも次いで、Syrinxに向かった。

 「やってやるさ…。」

 マサヤは、強く自分に念じるのだった。
 カタパルトにあがるRynex。艦長はロイのモニタを見ながら、彼に言葉をかける。

 「敵が、先ほどの通信をチャッチしたと思うか?。」
 「そうだとよいがな。准将との仕事がしやすくなるというものだ。」
 「そういうことだ。」
 「クズハ・キュレイ。Rynex出るぞ。」

 Rynexは勢いよく加速し、カタパルトを飛び出していく。

 「Syrinxはまだか!?」
 「今、出ます!」

 管制員の声とともに、マサヤの通信がモニタに映る。

 「クズハ大尉と先行して戦闘開始、敵は3機だけのはずがない。敵を引きづり出してくれ。生きて帰ってこいよ。」
 「了解。ありがとうございます。」

 発信前の艦長の言葉は、出る者を勇気づけた。

 「マサヤ・キューベリック。Syrinx行きます!」

 カタパルトを飛び出すSyrinxは、すぐさま変形しロイの後を追った。
 すぐに、次の発進態勢がとられる。パイロットはモニタに映ることは無かったが、音声だけがブリッジに流れた。それに呼応するにように艦長も言葉を返す。

 「すまない、本来は君は出る幕では無いんだが。すぐに後続を出す。」
 「気にするな、好きでやっていることさ。セネス・フォード、Vambrace行くぞ。」

 『Vambrace』と名乗られた機体は、軽やかに宇宙へ流れ、艦から離れると、一気に加速していった。

 バフラヴィッシュを捕捉した敵L.E.Oは、ロイ達の動きに気づき、速度を落とした。

 「敵のL.E.Oが出た。カイン隊長さん、本当に私達だけでいいのか?。」
 「ああ。ジーンのやり方と、私のやり方、どちらが正しいかよく見ておくんだな。」

 カウンターフォースのカインを先頭に、敵は3機編隊を組んでいた。

 「…っ、よく言う。」

 小声で舌打ちをし、シェリーは口ずさんだ。

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